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好きなものに溢れた日常の記録

あの頃に好きだったものは永遠

 

たまにふと思い出して自分の学生時代の写真を見返す。人生の中で1番戻りたいのは小学生だけど、昔の自分を羨ましく思うのは高校〜専門学生時代。それはきっと自分の好きなものがはっきりしてきて、その好きなものを全力で楽しんでいたからだと思う。

 

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私が17〜19歳のティーン真っ最中、1番憧れていたのはAMOちゃん。雑誌はZipperを読んでいて、AMOちゃんを真似してパッツン前髪にツインテールをしたり、パステルカラーのフェアリーなお洋服を身に纏って、足元は白タイツに厚底、おもちゃのようなチープな宝石のようなアクセサリーを身に付けていた。その頃に私を形成していたのはいわゆる「ゆめかわいい」と言ったものたち。AMOちゃんは本当にリスペクトしていたから、本やインタビューで読んだ好きな映画や音楽までも片っ端から調べては聴いていた。

そしてAMOYAMOが地元でイベントをした時は本やCDを買って会いに行ったり、AMOYAMO好きな同年代の子たちとLINEグループなんて作ったりしていた。地元は田舎といえば田舎だったけど、周りの目は気にせず自分の好きなファッションを楽しんでいた。思えば高校生の頃、ツインテールをしていたらセーラームーンみたいって言われたこともあったな。でもそれがちょっと嬉しかったりもしたし、周りと被るのが嫌いでちょっと歪んだ私だったから不安定ながらに自分らしさを守って、個性を大事に生きていた。

 

その頃に同じくハマっていたのは私と同じくファッションを楽しんでいる人のブログを読むこと。AMOちゃんからの影響もかなり受けていたけど、ブログを読み漁って出会ったカルチャーは私の好きな世界を更に広げてくれて、今の私を作っていると言っても過言ではないかも。どこに住んでいるのかも分からない、全く知らない人のブログをいくつもブックマークして更新されることを密かに楽しみにしていた。

ブログの中には田舎住まいの私が味わったことのない日常が広がっていて、毎日ときめいては知識と欲が増えていくばかり。海外のガーリーなブランドを開拓したり(値段が高すぎて手が出せなかった)、東京の可愛いカフェに憧れを持ったり(あの頃はパンケーキとカップケーキブームだった)、素敵な人たちが良かったと書いていた映画を観漁ったり(学校終わりにTSUTAYAへ駆け込む日々)、旅行記を読んではフランス旅行への妄想を自分のノートの中で繰り広げていた。あの頃の私というのは心からときめきを求めていたみたい。だけど気になるものは何でも調べてみること、その探究心から得たものが今の私の基盤というか、好きなものに繋がっているなって思うし、感性がより磨かれた気がする。

専門学生になってからは好きなブランドでバイトを始めた。お給料をもらって、今まで憧れていたものに手が届くようになって夢のような世界が現実に近付いた。好きなものがすぐ手に入れられるあの感じは世界がまた広がったように思えた。時にはお金を貯めて東京へ行き、憧れのカフェに行ったり、地元にはない雑誌で見ていたブランドでお買い物をしたり。あの夢がちょっと叶った感じ、東京のお店でそわそわしてしまう感じ、今ではちょっと薄くなりかけている感覚だよね。初めてのお店では今でもちょっと緊張しちゃうけど。

 

あの頃のブログはたまに読み返すけど、ブログ主はもう何年も更新をしていない。今はどうしてるんだろう。私はあの頃読んでいた文章を読み返すと、学生時代の自分に戻った気持ちになる。なんだか懐かしくて、そうそうこれこれ、これが好きなの、って心の奥底からふつふつと湧き上がってくる熱い思い、胸がきゅんと鳴る感じ。全力でかわいい!!!って叫びたくなる感覚。今は感覚がちょっとずつ大人になってきたけど、今でも好きなものは変わらないなと改めて思う。そしてその好きなものをより追究した今、少しずつ私の身になってきてると実感する。

 

かわいいものは今でも大好き。かわいいお洋服にもときめくし、たまに着たくなる。だけど今着ると昔のあの感じとはちょっと違うんだよね。擦れてしまったのかも、だからこそティーンの私へ羨ましい気持ちを持ってしまう。あの頃は目に見えるもの全てがキラキラして見えて、いつもふわふわと夢みてた。ロマンチックな日々を送っていたあの頃の私は本当に可愛かったよ。