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好きなものに溢れた日常の記録

2019年を振り返る

 

つらつらと書きます。

長文ですが、今年の振り返り。

 

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今年は誰かの言葉に救われていた気がする。関わった色んな人から、これから先も大事にしていきたい素敵な言葉をたくさん貰った。

そして自分の生きる上で決めていること、「1%でも正しいと思った方を選ぶ」「後悔しない選択をする」それをしっかり実行した1年です。本当にこの決断をして良かったのだろうか、と後から自信を失くしてしまったことももちろんあるけど、今振り返ってみて後悔することってあまり無い気がする。思い切って行動したことは、全て正しかったと思っています。

 

 

20代ももうすぐ折り返し。

今年は24歳になったことを急に自覚し始めて大人っぽくなりたいって欲求が強く出てきた。服装を見直してモノトーンを選び始めたり、前髪を分けてみたり(周りに不評ですぐやめた)、急に結婚のことを考え出して貯金しなきゃとか思ったり(まず結婚相手を探そうね)、感情の変化が忙しかった。

大人っぽくなるって何だろう。結局のところ、気持ちは20歳の専門学生の頃から変わっていなくて、なんとなく、年齢だけ重ねてしまったらしい。誕生日だっていくつになっても私にとっては特別な日で、当日は希望休を取って、好きな絵を観に行って、1人でフレンチのコースなんて食べてしまったよ。今の私というものは、幼い私が憧れていた24歳でも、はっきりとした大人でも、ない。

大人というものは、仕事で落ち込んだって、失恋したって、その翌日には何も気にしてませんよって顔して1人で生きていかなければいけなくて。私も一応はちゃんとした大人だから頑張っているのだけど、心の中の私ではどこか反抗心を持っています。本当は全て投げ出したくなる。そしたら楽になるかもしれないけど、でも辛いことがあったって、落ちる夜はとことん落ち込みまくって、次の日には自分に大丈夫、って声を掛けて、なんとか自分を奮い立たせて頑張ってきた。年齢は来年25歳だけど、心はまだまだ大人になりきれていないな。まだまだ私は少女趣味だし。でも、それで良い気もする。

 

 

趣味に関しては好きなものが広がって、それぞれに深くのめり込んでいた気がする。

美術。

元々アートには興味はあって足を運んでいたけど気になるものを観に行ってそれで終わっていた。その頃は観たもの感じたものを噛み砕いて私の中に落とし込んで、私のものには出来ていなかった。いつもいつも、よくわらない感覚だけが残っていた。

だけど今年は自分の好きな絵がなんとなく分かってきて、解説なんかも見るようになってより深く知ることが出来てなんだか嬉しいな。私はモネやルノワールのような、夢の中で見ていた景色のような、柔らかい、そして甘美な、心が穏やかになる絵が好き。

 

散歩。

東京の良いところは、ふらふらと思いのままに歩いても必ず電車が通っているから帰れるところ。暖かい気候の中、日光を浴びるのも好きだし、日が暮れた頃に月を見上げながら歩くのも好き。

春に千鳥ヶ淵に桜を見に行ってからはそこが散歩コースのお気に入り。何度か足を運んでいる九段下のミエルってカフェがあるんだけど、そこの雰囲気もスコーンも珈琲も好きで、ミエルでゆっくりしてから千鳥ヶ淵を通って有楽町まで歩くコース。結構歩く。けどいつも人が少なくて、ゆっくりゆっくり考え事をしながら水辺を歩くことが出来るから、有楽町に着く頃には気持ちがスッキリ出来てる気がする。

 

美味しいもの。

カフェと純喫茶は結構巡った気がする。だけど、まだまだ行きたいところは尽きない。ましてやどんどんと増えるばかり。困った。

今年はフットワークが少し軽くなったので1人で行きたいところにふと足を運ぶことが多かったけど、純喫茶でゆっくり、本を読んだり、文章を書いたり、そんな1人で過ごす時間が私の生活には必要だととても感じました。

美味しかったものといえば、マッターホーンのモカソフト。ベリーズティールームの浜田山という名前の紅茶。カフェドギャルソンのバナナとくるみのケーキ。ボンディのビーフカレー。あづまやの明太オムライス。この辺りが浮かぶ。美味しいものって味ははっきりと思い出せないのに、食べた瞬間のことを思い出すと、なんだか心が温かくなって、とても幸せな気持ちになるね。

 

言葉。

本は相変わらず読みました。言葉って面白いなって改めて感じた。考え事が異常に多い私はスマホのメモだけではなく、思ったことを手帳に書くことを今年から始めたけどそれは良かったかな。

私の頭の中にもやもやと霧のように漂っているものをしっかり言語化出来た。どこかで聞いた話だけど、辛いこともただ頭で考えるだけだと悪い方向にだけ考えてしまうから、手で書くことで切り離して考えることができる、って聞いて本当にその通りだと思う。私が今何を考えて何に悩んでいるのか、分からなくなったらとりあえず書き出すようにした。手書き出来ない時も、考えすぎて頭の中がいっぱいになったらiphoneのメモに書き出してた。だから私のメモ欄は結構気持ち悪いです……後から見返して謎のメモも多い。まあそれが面白いんだけどね。

私は誰かの日記とか生活を覗くのが好きで、そこにその人らしい文章が来るともうそれはそれは最高……となるのです。だから今までエッセイばかり読んでいたけれど、来年は語彙力も磨きたいから小説も読もうと思います。既に今月から江國さんの小説にも手を出し始めました。ついでに想像力も身に付けたいな。

あとは文章については一郎さんの影響をかなり受けました。嫉妬してしまうほどにあの人の書く言葉は美しい。この人の感覚が欲しい、羨ましい、と本気で思うほどにもう素晴らしいんです……頭の中を覗いてみたい。10年以上前のブログを読み返してじっくりその文章に浸った。何を思いながら曲を書いたのか、より深く知ることが出来て良かったなあ。来年ライブ行くのがとてもとても楽しみ。

ちなみに今年読んで良かった本は森茉莉さんの「幸福はただ私の部屋の中だけに」。森茉莉さんは森鴎外の娘で、本の中ではいつまでも子供のような心を持つ、空想が好きな茉莉さんの生活や感じたこと、頭の中が描かれていて、私は彼女の虜になったのですが、その中でもとても気に入った文章。「文章技術を磨くなんて無駄なことをする前に、奇麗な空を眺めなさい、素敵な景色を見つけて散歩しなさい、美しい文章に触れなさい、そしてそれらのすべてのことに素直に感動できるこころを持ちなさい。」この言葉が私の生きる上での心得の1つになりそうです。

 

ファッション

今までとまた趣味が変わった1年だった。ずっと一般的に言う''可愛いもの''が好きだったけど、冒頭にも書いたように大人っぽくなりたい気持ちも出てきて、モノトーンでシンプルなものが好きになった。そしてそれがなんとも落ち着く。逆に今までのガーリーなお洋服とか、古着のワンピースとか着るとなんだか落ち着かないの。ああ、私、ちょっと変化してきてるのかもって思った。少し寂しい気持ちもあった。

その中でも10月にfoufouの試着会に行けたことは大きかったな。あんなに服に対してときめいたことって久しく無かった。鏡の前に立って、こんなにも私に似合うって思えたこと、私を綺麗に見せてくれるシルエット、美しいフォルム、たまらなく興奮した。服を購入する醍醐味って多分これなんだよね。気持ちが高揚する、自分に自信が持てる気がする、早くこの子をお迎えしたい、ってわくわくする気持ち。ファッションにとって感情って意外と大事。

一時期モノトーンにはまっていたけど、実はまた好きなものが戻りつつあります。秋に横浜で見惚れた色使いが素敵なマダム、深夜にたまたま流れていたシェルブールの雨傘(この映画は私のミューズ!)。やっぱり憧れるんだよね、こういうものが好きなんだよ、って改めて思った。私の中でオードリーと、カトリーヌドヌーヴ、アンナカリーナは永遠の憧れです。そして最近は1940年代のミュージカル映画を観るのにはまっているのでジュディガーランドがとても好き。あの時代のふわっと広がるスカート、キュッと締まったウエストライン、まあるいパフスリーブ、そんなクラシカルなドレスにふわふわ巻いた髪、気品溢れる佇まい、全てに憧れが詰まっていて、早くああなりたい……と思う毎日です。だからこそ来年は自分の好きなものを追究したい。今は思いっきりレトロなファッションに身を包みたい。

 

 

あとは仕事のこと。

自分の成長に、自分で気付ける程に出来ることが増えて、仕事をしている時の自分が好きになれたけど、社会人3年目にして初めて挫折を味わった。

急に来た責任の重さに耐え切れず、更に何でも完璧にこなしたいという自分の性格も重くのし掛かり、こんなに好きな仕事が嫌いになった。仕事に行きたくなかった。仕事に行くと思うと具合が悪くなるほど。辛くて仕事終わりに泣きながら帰った日もあった。こんなこと初めてでどうしたら良いか分からず、私だけではどうにも出来なくて、立ち止まることしか出来なかった。

そんな私を救ってくれたのはお客様の言葉と、先輩の言葉。辛くて限界に達した時、先輩に全てを話した。先輩も新しい仕事が増えて忙しいはずなのに私の話を全部ちゃんと聞いてくれて、頑張ってることは私が1番知ってるよ、って。私にとって大事な人で、存在がとても大きいよ、って。私のことを信じてくれている言葉に涙が止まらなかった。こうやって泣いてる自分を笑える日が絶対来るよ、大丈夫って言ってくれた。私はまだまだ視野が狭いし、考えが固い。あの時、自分を変えたいなと強く思った。

辛い気持ちのまま店頭に立っていた時、仲の良いお客様が私の顔を見に遊びにきてくれたり、初めてお店に来てくれた女の子とブランドのこと、レトロなファッションのことを語ったんだけど、''お姉さんが楽しそうに話してるから私も嬉しい''、''お店に来なかったら知らなかったことばかりだったから来て本当に良かった!''と言ってくれた。あの時、私の心がじんわりと温かくなって、思わず泣きそうになってしまった。誰かの言葉ってとても影響力を持っていて、だからこそ、私も私の言葉で、私の行動で、誰かの人生を素敵なものに出来たり、心動かすことが出来るんじゃないかなって感じた。

地元に帰る機会は2回ほどあったけど、私は敢えて楽を取らなかった。自分の成長を選んだ。これって結構大きな決断だったと思う。正直今まで、仙台に帰るという気持ちはずっと持っていなきゃいけないってどこか自分を抑えていたところがあったけど、私の中でそれを超えるくらいにやりたいこと、なりたいもの、目標のようなものが出来たみたい。

内気で人見知りな自分がここまで接客の仕事に夢中になるなんて思って無かった。仕事している自分はいつもの自分とは違う、別人のようだと思っています。そんな別人の私も好きなの。この先も新しい自分と出会うのが楽しみで、それがモチベーションの1つです。もう1年、東京で勉強する機会を貰えたので後悔のないように、吸収出来ることは全部吸収して、自信を持って仙台に帰ります。

 

 

最後に恋愛のこと。

1人でも生きていける!!って強気な気持ちと、誰かといたいって人恋しい気持ちを行ったり来たり。色々思いを巡らせたけどやっぱり、ひとりよりはふたりが良いんだよなあ。だけど今は結婚願望はあまり無い。恋愛に関しては、いつも色々矛盾している気がする。

これと言って大きな恋愛は特にしなかったし、今もしていないけど、一緒に過ごした時間や私にくれた言葉を思い出すと、穏やかな気持ちにしてくれる人が今、頭の中にぼんやりと浮かぶ。今はただ早く会って話がしたいなあ。来年の約束があるのって、うれしいね。

 

 

 

そんな感じかな。

まだまだ書き足りない気もするけど、長くなってきたからこれにて終了。ただただ思いのままに書き綴ったから誤字がありそうだけど、しっかり振り返れたから良し。

 

もうあと数時間で2020年だ。

来年も私らしく、1つ1つを丁寧に頑張ります。

後悔のないように。いつも私の好きな、私でいられるように。